「3Dモデルを作ってみたいけれど、Blenderなどのソフトは難しそう」——そんな方でも、いまはAIを使えば、文章や画像から3Dモデルを作れるようになりました。

この記事では、AIで3Dモデルを作るしくみと、できること・できないことを整理します。

3Dモデルとは

3Dモデルは、コンピューターの中で立体を表すデータです。主に次の2つでできています。

  • 形(メッシュ):たくさんの小さな面(ポリゴン)を組み合わせて、立体の形を表す
  • 表面の見た目(テクスチャ):形の表面に貼る色や模様、質感

ゲームのキャラクターや背景、アニメーション、ネットショップの商品の3D表示、3Dプリントの元データなど、さまざまな場面で使われています。

これまでの作り方と、AIを使った作り方の違い

これまでは、3Dソフトで頂点や面を一つずつ動かして形を作り、別の工程でテクスチャを描く、という作り方が中心でした。思いどおりの形を作れるまでには、ソフトの操作と立体の考え方を身につける時間がかかります。

AIを使った作り方では、次のように進めます。

  1. 作りたいものを文章で書くか、画像を用意する
  2. AIツールに読み込ませて、3Dモデルを作る
  3. 気に入らなければ作り直したり、部分的に直したりする
  4. ファイルに書き出して使う

最初の形を作るところをAIに任せられるので、3Dソフトに慣れていなくても、作りたいものを立体にするところまで進められます。

AIで作りやすいもの・作りにくいもの

AIが作るモデルは、入力した文章や画像、選んだ設定によって変わります。一般に、次のような傾向があります。

作りやすいもの 作りにくいもの
小物・雑貨・家具などの1つの物体 細い部品が多いもの(自転車のスポークなど)
デフォルメしたキャラクターや動物 寸法がきっちり決まった部品
輪郭がはっきりした画像があるもの 画像に写っていない裏側の細かい形

作りにくいものも、AIで大まかな形を作ってから3Dソフトで手直しする、という進め方ができます。

AIで作った3Dモデルの使い道

  • ゲーム・アプリの素材:小物や背景のオブジェクトを、まとめて用意する
  • 映像・イラストの下絵:構図を決めるための仮のモデルにする
  • 3Dプリント:フィギュアや小物の元データにする(印刷に向けた調整が必要なことがあります)
  • ネットショップ・企画書:商品やアイデアのイメージを立体で見せる

仕事や販売に使う場合は、使うツールの商用利用の条件を必ず確認してください。たとえばTripoは、無料プランでは商用利用できず、有料プランで商用利用できます(Tripoの料金と商用利用の条件)。

気をつけたいこと

  • 権利:他人のキャラクターや作品、写真をもとに作ると、著作権などを侵害するおそれがあります。自分で用意した画像や文章を使いましょう
  • 仕上がりの確認:AIが作った形には、面の抜けや、意図しない形が混ざることがあります。使う前に、いろいろな角度から確認します
  • 似たものができる可能性:AIが作るものは、ほかの人が作ったものと似ることがあります

まずは1体作ってみよう

しくみがわかったら、実際に作ってみるのがいちばんの近道です。次の記事で、Tripoのアカウント作成から最初の1体を作るまでの流れを紹介しています。